IT技術早わかりくん

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可用性とは

可用性(Availability)とは、システムやサービスが利用可能な状態にあることを示す指標です。

 

1. 可用性の定義
可用性とは、ユーザーがいつでもシステムやサービスを利用できることを意味します。システムの稼働時間に対する正常な稼働時間の割合で表されます。つまり、システムがダウンしたり、エラーが発生せずにスムーズに動作している割合を表します。

2. 可用性の重要性
可用性は、ユーザーにとってシステムやサービスを信頼して利用できるかどうかを示す重要な指標です。特に、金融取引や医療、交通など、ユーザーにとって重要な業務に使われるシステムでは、高い可用性が求められます。可用性が低いと、ユーザーの利便性や生産性、さらには企業の信頼性にも大きな影響を与えるためです。

3. 可用性の測定
可用性は、一般的に「アップタイム」と呼ばれる指標で表されます。アップタイムは、システムが正常に稼働している時間の割合を示します。たとえば、年間8,760時間のうち8,600時間稼働していたシステムの可用性は98.2%となります。可用性は、この割合を高く保つことが重要とされています。

4. 可用性の確保
システムの可用性を確保するためには、冗長化や監視、障害対応などの対策が必要です。サーバやネットワークの二重化、定期的なメンテナンス、迅速な障害復旧体制の構築などが求められます。また、クラウドサービスの活用などによりシステムの可用性を高めることも考えられます。