ER図(Entity Relationship Diagram)とは、データベースの設計において重要な役割を果たす図表です。以下の詳細な説明をご覧ください。
ER図は、データベースを構築する際に使用される概念モデルの一種です。このモデルは、データベース内の主要な"エンティティ"(実体)、それらの"属性"(特性)、および"関係"(エンティティ間の関連)を視覚的に表現します。
エンティティとは、データベースで管理されるデータの種類を表す概念的なオブジェクトです。例えば、学生、教師、授業などがエンティティとなります。属性は、エンティティの特徴を表す情報で、学生の名前、学番、成績などがこれに該当します。関係は、エンティティ間の連関を示します。例えば、学生は特定の授業を受講するといった関係があります。
ER図を作成することで、データベース設計者は、データの構造と流れを明確にすることができます。これにより、効率的なデータ管理と、データ処理の最適化が可能になります。また、ER図は、データベースの可視化を通じて、ステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にするツールとしても重要な役割を果たします。
