ニアリーイコール (nearly equal) は、数学における記号の一つで、「≒」「≃」「≈」「~」 と表されます。二つの値が厳密には等しくないものの、ほぼ等しいことを示すために使用されます。
主な特徴は以下の通りです:
1. 概算を表現する際に使われます。例えば、円周率πは3.14159...ですが、3.14とする場合、π ≈ 3.14 と表記します。
2. 限りなく近似している値を示す場合に用いられます。例えば、無限級数の和を有限項で近似する際などに使われます。
3. 測定値や実験値が理論値に近い場合に、≈ を用いて表現することがあります。
4. ニアリーイコールは推移律が成り立ちません。つまり、a ≈ b かつ b ≈ c であっても、a ≈ c とは限りません。
5. ニアリーイコールは、等号 (=) ほど厳密ではありませんが、近似的に等しいことを示すために広く用いられる記号です。
このように、ニアリーイコールは数学や科学の分野で、値が厳密に等しくはないが十分に近いことを表現する際に重要な役割を果たしています。